コラム一覧 > 秋の換毛期に。愛犬の抜け毛ケアとブラッシングのコツ
秋の換毛期に。愛犬の抜け毛ケアとブラッシングのコツ
朝晩が涼しくなってくると、「最近、愛犬の毛がよく抜ける」と感じる方も多いのではないでしょうか。秋は、夏毛から冬毛へと生え替わる「換毛期」にあたります。今回は、この時期に知っておきたい抜け毛ケアとブラッシングのコツを、無理なく続けられる工夫とあわせてご紹介します。
換毛期とは?春と秋にやってくる毛の生え替わり
多くの犬は、春と秋の年2回、季節に合わせて被毛が生え替わります。秋は、夏の薄い毛が抜けて、寒さに備えたふわふわの下毛(アンダーコート)が生えてくる時期です。数週間ほど、普段よりも抜け毛がぐっと増えるのが一般的です。
なお、一日の多くを冷暖房の効いた室内で過ごす犬は、季節の変化を感じにくく、換毛期がはっきりせずに一年中少しずつ抜けることもあります。
抜け毛が多い犬・少ない犬
抜け毛の量は、被毛の構造によって大きく変わります。
- ダブルコート(二層構造)の犬:柴犬・コーギー・ポメラニアン・チワワ・ミニチュアダックスフンドなど。上毛の下に下毛があり、換毛期にはこの下毛がまとまって抜けるため、抜け毛が多くなります。
- シングルコート(一層構造)の犬:トイプードル・マルチーズ・ヨークシャーテリア・シーズーなど。下毛がほとんどないため抜け毛は比較的少なめですが、毛が伸び続ける犬種が多く、毛玉ができやすいので日頃のブラッシングは欠かせません。
ブラッシングをするとよいこと
換毛期のブラッシングは、お部屋の抜け毛を減らすだけではありません。
- 抜けた下毛が残ったままになるのを防ぎ、毛玉や蒸れによる皮膚トラブルの予防につながる
- 皮膚への適度な刺激で血行がよくなり、毛づやが整う
- 体に触れることで、しこりや傷、皮膚の赤み、ノミ・ダニなどに早く気づける
- 飼い主さんとのスキンシップの時間になり、お互いにリラックスできる
ブラシの選び方
ブラシにはいくつか種類があり、被毛のタイプや目的によって使い分けます。迷ったときは、まず1〜2本から始めてみましょう。
- スリッカーブラシ:細いピンが密集したブラシ。抜けた下毛や毛玉をほぐすのに向いています。力を入れすぎると皮膚を傷つけることがあるので、軽い力で使います。
- ラバーブラシ:ゴム製のやわらかいブラシ。短毛の犬の抜け毛取りやマッサージに。手のひらで握れる形のものは、握力に自信のない方にも扱いやすいタイプです。
- コーム(くし):仕上げや、毛のもつれが残っていないかの確認に使います。
- 獣毛ブラシ:毛づやを整える仕上げ用。短毛の犬や、ブラッシングに慣れていない犬にも使いやすいやさしい当たりです。
ブラッシングの基本の手順
- まずは手で体をなでて、犬を落ち着かせます。
- 毛の流れに沿って、背中など嫌がりにくい場所からやさしくとかします。
- 抜け毛が多い部分は、毛を少しずつかき分けて根元からとかします。
- 耳の後ろ・わきの下・内もも・おしりまわりは毛玉ができやすいので、特にていねいに。
- 最後にコームを通して、引っかかりがないか確認します。
換毛期は毎日、それ以外の時期も週に数回が目安です。一度にすべて終わらせようとせず、数分ずつでも続けることが大切です。
シニアの飼い主さんにおすすめの、無理のない続け方
- 座ったままの姿勢で:床にかがみ込むのは腰やひざの負担になります。椅子やソファに座り、小型犬なら膝の上やテーブルの上に乗せると楽な姿勢でケアできます(高い場所からの落下にはご注意ください)。
- 1回5分程度を目安に:短い時間でも毎日続ければ十分です。「今日は背中、明日はおなか」と場所を分けるのもよい方法です。
- 軽くて握りやすい道具を選ぶ:手首や指に負担がかかりにくい、軽いブラシや手袋型のブラシも便利です。
- 嫌がったら無理をしない:おやつやほめ言葉を上手に使い、「ブラッシングは楽しい時間」と覚えてもらいましょう。
お部屋の抜け毛対策
- ブラッシングは新聞紙や大きめのシートを敷いた上で行うと、後片付けが楽になります。
- 床の抜け毛は、掃除機やフローリングワイパー、粘着式のクリーナーでこまめに取り除きましょう。
- ソファや布製品には、ペット用のカバーを掛けておくとお手入れが簡単です。
- 空気清浄機を併用すると、舞い上がった細かな毛の対策になります。
サクラコモンズでは、ペット飼育規約によりベランダでのブラッシングなど、抜け毛が飛び散る行為を禁止しています。近隣のお部屋や洗濯物へ毛が飛ぶのを防ぐため、ブラッシングは必ずお部屋の中で行ってください。共用部の清掃・維持に関わるペット共生費(ペットコネクト)とあわせて、皆さまが気持ちよく暮らせる環境づくりにご協力をお願いしています。
こんな時は動物病院へ
換毛期の抜け毛は自然なものですが、次のような様子が見られる場合は、換毛以外の原因も考えられます。自己判断せず、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
- 部分的に毛が抜けて、地肌が見えている
- しきりにかゆがる、皮膚に赤み・フケ・湿疹がある
- 季節に関係なく、急に抜け毛が増えた
換毛期は、愛犬とのふれあいの季節に
抜け毛が増える換毛期は、お掃除が大変な時期でもありますが、愛犬の体にじっくり触れられる良い機会でもあります。毎日の数分のブラッシングを、愛犬との穏やかなふれあいの時間として楽しんでみてください。